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公共建築工事標準仕様書

公共建築工事標準仕様書 2章仮設工事の要約解説!

新米くん

公共建築工事標準仕様書の2章仮設工事には

何が書いてあるっスか?

こんなお悩みを解決します。

所長

現役現場監督の私がしっかり解説します。

📏 2章 仮設工事とは

建築現場では、本工事を円滑かつ安全に進めるために欠かせないのが仮設工事です。仮設工事は工事期間中の安全確保・効率向上に直結し、現場管理者にとって重要な役割を果たします。今回は、令和7年版 公共建築工事標準仕様書の「2章 仮設工事」について、仕様書の内容をわかりやすく要約し、現場監督が押さえておくべき注意ポイントも整理しました。新人現場監督の方もベテランの方も現場確認や計画立案の参考にしてみてください。

📌 第1節 共通事項
この節では、仮設工事全体の適用範囲と使用する材料について定めています。仮設工事は建築物を完成させるために必要な工事とし、すべての仮設材料は適切な性能を有していれば新品に限らず再利用品も使用可能です。ただし性能確認と適切な管理は必須。1章「各章共通事項」と併せて運用する点も重要です。

✔️ 現場監督のチェックポイント
  • 仮設材料の再利用品は性能確認を徹底し、記録を残す。
  • 共通事項として1章と併せた適用内容を必ず確認する。
  • 材料管理台帳を作成し、使用状況を日々チェックする。

📌 第2節 縄張り、遣方、足場等
仮囲い、縄張り、遣方、足場、立入防止柵など仮設工事に関する設置・管理基準を定めています。仮囲いの設置高さや杭の間隔、足場の構造・点検基準も詳細に記載され、特に足場は定期的な点検と記録が必須。事故防止と周囲への安全配慮の観点から、法規と仕様書の双方を遵守する必要があります。

✔️ 現場監督のチェックポイント
  • 仮囲い高さ・杭ピッチは仕様書寸法を必ず確認。
  • 足場の組立・解体計画を事前に作成し、使用前点検を実施。
  • 足場・防護設備の点検記録簿を毎日記入・保管する。

🏠 第3節 仮設物
仮設事務所、材料置場、危険物貯蔵所など、現場運営に必要な仮設設備の設置・管理方法を定めています。監督職員事務所の設備や備品は特記に従い、作業員宿舎は設置不可。危険物貯蔵所は不燃材料で囲い、火気厳禁の表示と消火器の設置を義務付け、材料置場も適切な構造とし、安全対策を徹底する必要があります。

✔️ 現場監督のチェックポイント
  • 監督職員事務所の設備・備品は契約特記と必ず照合。
  • 危険物貯蔵所の設置場所・構造・表示を法令と仕様書で確認。
  • 材料置場・下小屋は強風・雨水対策も含め構造を点検。

🧹 第4節 仮設物撤去等
工事完成後は仮設物をすべて撤去し、跡地の清掃・整地を行います。工事進行中に仮設物が障害になる場合もあり、その際は監督職員の承諾を得て、目的物の一部を仮置場として使用可能。事前に使用計画を立て、承諾書を取り交わしておくことが望まれます。

✔️ 現場監督のチェックポイント
  • 工事完成後の仮設物撤去範囲と清掃・整地の内容を事前確認。
  • 工事進行中の仮設物移設は監督職員の承諾を必ず取得。
  • 移設や撤去時の安全対策と近隣・周囲への影響確認を実施。

📌 まとめ
仮設工事は工事の安全と円滑な進行を支える基盤です。敷地状況確認・縄張り・ベンチマーク・足場などの適正施工と、安全管理を徹底することが重要です。特に足場の先行手すりや墜落防止設備の設置、監督職員事務所・表示板の設置基準、危険物の管理も厳守。撤去や仮設物の移設時も監督職員の承諾と安全確認を怠らず、仮設撤去後の整地・清掃まで責任を持つことが求められます。

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