公共建築工事標準仕様書　３章土工事の要約解説！

公共建築工事における「土工事」は、建物の基礎づくりの要となる重要工程です。この章では、根切り・排水・埋戻し・盛土・山留めなどを安全かつ確実に行うための基準が定められています。現場では災害防止や近隣への配慮も求められ、施工計画と現場管理の的確さが問われます。新人現場監督の方は、仕様書の意図を理解し、確実なチェックと現場指導を徹底しましょう。

土工事全体に共通する品質と安全管理の基準を定めています。根切りの形状や埋戻し材の品質、施工中の災害・公害防止、現場周辺環境の配慮が求められます。特に、騒音・振動・土砂飛散・排水管理の徹底が重要です。

根切りは周囲の状況や土質に応じた工法を選び、安全な法面・山留めを設けます。近接建物・埋設物の調査、障害物の対処、根切り底の乱れ防止、状態確認と検査が必須。排水や埋戻しも仕様書通りの材料・方法で行います。

山留めは労働安全衛生法などの法令に基づき、過大な地盤変形を防止する耐力を確保。設置期間中は周辺地盤と山留めの状態を点検・計測し、異常時は迅速に対処。撤去時も安全確保と地盤変形防止の処置が必須です。

土工事は基礎工事の土台を築く重要工程です。仕様書の基準を理解し、現場状況に応じた安全・品質管理を徹底することが重要。異常時は即時対応と報告を行い、施工計画の見直しも躊躇なく行いましょう。新人現場監督もこの章を確実に押さえてください。