
公共建築工事標準仕様書って何が書いてあるっスか?
どんな時に読むものか知りたいっス。
こんなお悩みを解決します。

現役現場監督の私が、わかりやすく解説します。

公共建築工事標準仕様書とは、設計図や特記仕様書に指示がなかった場合の建物工事で必ず守るべきルールブックの事です。この記事では、仕様書の目的・使うタイミング・章構成・現場監督の役割まで、新人現場監督がわかるようにまとめました。
📖 公共建築工事標準仕様書とは?
国土交通省が作成した建築工事のルールブック。学校・庁舎・病院・マンションなど、建物の品質・安全・耐久性を確保するため、全国同じ基準で施工できるよう制定。施工方法・材料の品質・検査・安全管理のルールをまとめた公式ガイドラインです。
📌 仕様書の目的
- 建物の品質・安全・耐久性の確保
- 全国統一基準で施工すること(設計図や特記仕様書に記載がない場合に採用する)
- トラブル防止・不具合の再発防止
📌 いつ・どんなときに仕様書を見るの?
- 施工方法・材料選定などが設計図や特記仕様書に明記されていない時
- 検査前の確認
- 資材搬入・試験時の手順確認
- 特記仕様書・設計図の内容では施工が困難な時
📌 公共建築工事標準仕様書の章構成と内容解説
令和7年版は以下23章構成。各工事ごとに施工・材料・検査のルールを記載。
- 第1章 各章共通事項
- 第2章 仮設工事
- 第3章 土工事
- 第4章 地業工事
- 第5章 鉄筋工事
- 第6章 コンクリート工事
- 第7章 鉄骨工事
- 第8章 コンクリートブロック、ALCパネル、押出成形セメント板工事
- 第9章 防水工事
- 第10章 石工事
- 第11章 タイル工事
- 第12章 木工事
- 第13章 屋根及びとい工事
- 第14章 金属工事
- 第15章 左官工事
- 第16章 建具工事
- 第17章 カーテンウォール工事
- 第18章 塗装工事
- 第19章 内装工事
- 第20章 ユニット及びその他の工事
- 第21章 排水工事
- 第22章 舗装工事
- 第23章 植栽及び屋上緑化工事
📌 まとめ
公共建築工事標準仕様書は、建設工事における施工のルールブック。現場監督は設計図や特記仕様書に記載がない工事についての疑問や不明点があった場合この仕様書をもとに、施工管理・検査・トラブル対応を行うのが基本。
「迷ったら仕様書」これを覚えればOK!
📌 参考資料
・国土交通省|公共建築工事標準仕様書 令和7年版
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/house_tk3_000020.html