所長の一口メモ
鉄筋コンクリート造は基礎や各階の躯体を順番に積み上げるようにして造ります。
鉄筋を配筋して、コンクリートを流し込む為の型枠を建込み、その型枠に生コンクリートを流し込みます。
生コンクリートを発注する為には、躯体の体積の正確な数量を拾う(計算)必要があります。
施工図(躯体図)から数量を拾うのですが、まだ躯体図を見慣れていない新人には難しい仕事です。
しかし、躯体図からコンクリートの数量を拾えるという事は、図面をきちんと理解している証拠になります。
自分の拾った数量と、実際にコンクリートを打設した数量の誤差が少ないと嬉しいものです。
私は、四コマ漫画のように鉄筋の体積を差し引くよう教えた事はありません。
約2%の数量の誤差は最初の発注段階では特に支障はありません。
何故ならコンクリートの打設の最終の数量調整は、現場の打設状況を随時確認して行うからです。
その最後の見極めこそ、現場監督の力の見せ所です。
慣れていない若手にはプレッシャーのかかる嫌な仕事かもしれませんが、実践でしか積み上げられない経験値もあります。
是非臆(おく)さずに挑戦して欲しいものです。
作者紹介
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