上司や先輩にうまく報告するにはどうしたらいいスか？どうやって報告すればいいかわからないから報告するのが苦手っス。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- ダメな報告の仕方は起承転結での報告
- 起承転結の報告がダメな理由
- 報告は最初に結論が鉄則
現役ゼネコン現場監督の私がしっかりと解説します！
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上司への報告をどう切り出したらいいかわからない。新人現場監督にありがちな悩みですね。相手に伝わるように頭の中で言い方を考えていたら一日が終わってしまい、言いそびれてしまった。
そんな経験はないでしょうか。今回は、言い出しにくい上司への報告をどのようにすればいいのかをレクチャーします。
ダメな報告の仕方は起承転結での報告
あなたが現場でおきた出来事を上司に報告する時に、出来事を起承転結で説明していませんか？起承転結は、物語を語るときには有効な手段ですが、報告をする時には不向きです。何故なら、上司はあなたの語る物語に興味はないからです。
上司が最も興味があるのは、現場で何が起きているかです。例えば、現場でレッカー（クレーン）作業を行って鉄筋材を荷揚げしていたとします。その際、鉄筋材が足場のシートに引っ掛かり、シートが破れてしまったとします。シートが破れてしまったままではいけないので、あなたは上司に報告をしようとします。
揚重作業時で荷揚げをしていた鉄筋材で足場のシートが破れた時の報告の仕方
悪い例
所長！今、レッカー作業をしていたんですが、、、
ん？レッカー作業がどうした？
はい、それで鉄筋材を荷揚げしてたんですけど、、、
鉄筋材の荷揚げをしててどうしたんだ？
そしたら鉄筋材が足場にあたってしまって、、、
鉄筋材が足場にあたってどうなったんだ？！
はい。それで足場のシートが破けてしまいました。
シートが破けた。。。それだけ？
そ、そうです。どうしましょう。
そんな事もわからんのか！シートを張り替えるだけだろう！
そ、そうですね。（順序よく報告したのにどうして不機嫌なんだ？）
起承転結の報告がダメな理由
さて、この所員君の報告に、所長はどうして怒り口調になってしまったのでしょうか。所員君は、順序よく出来事を報告したつもりだったので、何がいけなかったのか気付いていません。それでは、所長の心の声を含めてもう一度先ほどの会話を見てみましょう。
所長！今、レッカー作業をしていたんですが、、、
ん？レッカー作業がどうした？
（レッカー作業で事故でも起きたのか？材料が落ちたのか？
落ちたとしたら下は道路じゃないのか？現場の中で落ちたのか？）
はい、それで鉄筋材を荷揚げしてたんですけど、、、
鉄筋材の荷揚げをしててどうしたんだ？
（鉄筋材が落ちたのか？それとも鉄筋材が重すぎてレッカーが倒れたのか？
それとも材料が誰かに当たってケガでもしたのか？）
そしたら鉄筋材が足場にあたってしまって、、、
鉄筋材が足場にあたってどうなったんだ？！
（足場に当たって足場が変形したのか？足場に人がいたのか？
足場に当たった衝撃で鉄筋が落下したのか？）
はい。それで足場のシートが破けてしまいました。
シートが破けた。。。それだけ？
（シートが破けただけだと？材料は落ちてないのか。
人に当たってないのか。レッカーは倒れてないのか。
シートが破れただけで俺をこんなにドキドキさせたのか）
そ、そうです。どうしましょう。
そんな事もわからんのか！シートを張り替えるだけだろう！
（大きな事故じゃなくて良かった～）
と、こんな感じです。上司は話の内容を読み取ろうとする為、色々と先読みをしがちです。順を追って話すという事は、わかりやすくはありますが最後に結論になってしまう為、結論が早く知りたい人にとってはマイナスです。
もしも本当に事故が起きていたのならば、上司は今何をすぐにするべきかを判断しなくてはいけません。その為には、何よりも先に結論が知りたいのです。何故そうなったのかよりも、今どうなっているのか。が知りたいのです。
結論から報告すればよかったんスね！わかったっス。
報告は最初に結論が鉄則
模範解答
所長！足場のシートが破れました！
何！？どうして破れたんだ。
鉄筋の荷揚げ作業中に鉄筋がシートに引っ掛かってしまったんです。
で、鉄筋は落ちたりしなかったのか。
それは大丈夫です。もう材料は揚げ終わりました。
足場は本当にシートが破れただけなのか？
ちゃんと確認は出来てませんが、それほど強くは当たってないと思います。
とりあえず破れた所を応急処置しておいてくれるか。
シートは予備があったはずだな。
足場業者に連絡して、明日復旧に来られるか聞いてみてくれ。
わかりました！
大きな事故にならなくて良かったな。よし、現場を確認しに行こう。
それと、荷揚げ作業をしていたメンバーにも聞き取りをしよう。
と、こうなります。
報告をする時には、結論から話し、それから何故そうなったかを説明しましょう。
まとめ
結論から切り出すのは、物事を伝えるのにとても便利な手法です。仕事に関しても、まず結論をはっきりとさせた方が話がスムーズに進むと思います。結論からしゃべりだす癖をつけるといいかもしれません。
しかし、友人にとっておきの面白話をする時は、オチは先に言わないようにしましょう（笑）