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新人現場監督専用

【知っておきたい】建設現場・現場事務所ってどんなところ?

新米くん

これから現場監督として建設現場で働く事になりました!でも、現場監督として建設現場で働くって全然イメージが出来ないっス。実際どんな所で働くんスか?現場や現場事務所はどんな感じなんスか?わかりやすく教えて欲しいっス。

こんな悩みを解決します。

この記事の内容

  • 建設現場をわかりやすく言うと「工場や会社」と同じ
  • 現場監督が働く現場事務所は現場の中とは限らない
  • 現場事務所の設備は充実している
  • 建設現場の環境は働く人の目線で整える
  • 現場監督の仕事は朝8時始業ではない
所長

現役ゼネコン現場監督の私がしっかりと解説します。

X(旧Twitter)にて現場監督あるあるをイラストや漫画で紹介しています。

こちらまでどうぞ→ X(旧Twitter)(@shochou2022)

これから建設現場で働く人にとって建設現場の中は未知の世界ですよね。

でも心配いりません。

建設現場とは、それほど特別な空間ではありません。

この記事を読むと、建設現場と現場事務所がどんな場所でどんな環境なのかが分かります。

建設現場をわかりやすく言うと「工場や会社」と同じ

  • 建物の建設スペースは大きな工場と考える
  • 現場事務所は内勤の仕事をする場所
  • 倉庫・トイレ・休憩所・喫煙所・自販機など会社や工場にある設備は現場にも整える
  • 作業環境の向上は仕事の効率や作業員のモチベーションの向上に繋がる

今まで仮囲いの外からしか見てこなかった建設現場の中に飛び込み、

あなたの目には建設現場がどの様に見えているでしょうか。

最近は現場事務所を現場の中ではなく、

近隣のマンションやテナント(空き店舗)スペースを借りている現場も多いです。

しかし、職人さんの休憩所やトイレ、

資材置き場や朝礼広場などのスペースは現場内に確保したいものです。

現場の中には、建物を建設する為に最低限必要なスペースを確保する必要があります。

働きやすい環境を作るには、建物だけではなくその周囲の設備を充実させる事も大事です。

最近では敷地いっぱいに建物を建てるケースも多く、

本来スムーズに仕事を行うのに必要なスペースさえ確保が難しい事もありますが、

現場環境は職人さんの仕事のモチベーションにも大きく関わってくるので、

現場で可能な範囲で最大限の環境を作りましょう。

では、どのようにして環境を整えればいいでしょうか。

それは、一つの大きな工場を持った会社を作ると考えるのがいいです。

つまり、建物が建つスペースを工場と考えるのです。

工場で必要な道具や資材をストックしておく倉庫、

働く作業員さん用に休憩所、トイレ、場合によっては更衣室も必要でしょう。

休憩所には自動販売機があり、分煙された喫煙所も必要です。

そうやって、つの会社を建設現場の中に作り上げるのが理想です。

ただ作業をするだけの場所ではなく、

作業する人達が快適に仕事が出来る環境を整え一つの会社を

作り上げる事を意識する事を心掛けましょう。

新米くん

建設現場は工場のある会社と同じなんスね!現場の中って何もないのかと思ってたっス。

敷地に余裕があればいいんだけどね。余裕のない現場で環境を整えるのは結構大変だよ。

所長

現場監督が働く現場事務所は現場の中とは限らない

現場事務所を敷地外に設置する理由

  • 建設現場の敷地内に設置するスペースがない
  • 敷地内に設置すると工事の終盤で撤去・移動する必要があり面倒
  • マンションや貸し事務所の方がインターネット環境や事務所環境が整えやすい
  • セキュリティー面の問題

建設工事を行うのに、現場事務所は不可欠です。

最近はIT環境の構築などインターネット設備も当然必須となります。

その為に、現場内に事務所を設置してインターネットを引き込んだりするよりも、

近隣のマンションやアパート等の

インターネット設備の環境が整った部屋を現場事務所にする事も多くなりました。

現場の敷地内にプレハブの仮設事務所を構えると

最終的には邪魔になってしまいます。

その為現場が完成する前に現場事務所を撤去する事になり、

書類の移動や事務所の代わりになるスペースの確保など、

ただでさえ忙しい竣工間際に、余分な仕事が増えるという事態になります。

また、セキュリティー面でも

賃貸マンションや貸し事務所の方がプレハブの仮設事務所よりも安心な為、

少し現場から遠くても現場事務所は現場の外に設けたいと思うのが、

最近の主流だと思います。

新米くん

マンションの方がきれいなトイレやキッチンもあって便利っスね。

現場事務所は施主さんや設計事務所さんも打合せに来るから、

衛生面も気にしないといけないんだよね。

所長

現場事務所の設備は充実している

現場事務所に揃える設備

  • 電話・インターネット環境
  • 事務机・パソコン
  • 打合せ用テーブル・椅子
  • 複合機(コピー、FAX、スキャン)、図面用プロッター(A1サイズ)
  • ロッカー、書庫棚、工具用棚、図面掛け
  • 冷蔵庫、電子レンジ、電子ポット、冷暖房設備

現場事務所の環境の良否は、

現場管理の良否に直結すると言っても過言ではありません。

現場事務所は、建設現場の全てをコントロールする場所になります。

現場監督の仕事の大半を行う場所になる為、

設備や環境は必ず重視するべきです。

予算がないという理由で必要な設備が置けなかったり、

必要なスペースが確保出来ないという事は極力避けなければなりません。

むしろ、現場事務所の環境を予算を掛けて充実させてもいいのです。

予算オーバーした分を充実した事務所で効率的に仕事をし、

利益の出るアイデアを出して挽回すればいいのです。

働きにくい環境では効率もモチベーションも上がりません。

快適な現場運営を行う為には、

まずは快適な現場事務所にする必要があります。

新米くん

設備が充実した事務所なら仕事もはかどりますね!所長!僕、マッサージチェアーがあると仕事がはかどる気がするっス!

そうかそうか。じゃあ、私がぐりぐりマッサージしてあげるから、ちょっとこっちに来なさい。

所長

建設現場の環境は働く人目線で設備を整える

現場に設置する休憩用設備

  • 休憩所(テーブル・椅子・棚・冷暖房設備・冷蔵庫・電子レンジ)
  • 仮設トイレ(水洗が好ましい)
  • 喫煙所
  • 自販機・ウォータークーラー・製氷機(夏期のみ)

先ほど、現場事務所は予算オーバーしてでも環境を整えるべきとお話しましたが、

現場の中の環境も同じ事が言えます。

例えばあなたが職人さんだとします。

真夏の時期に二つのAとBの建設現場があり、

どちらも同じような規模で同じような仕事があるとします。

Aの現場には休憩所がありません。

Bの現場には休憩所があり、クーラーが設置され冷蔵庫も置いてあるとします。

さて、どちらの現場に行きたいと思いますか?

選択の余地はないですよね。

働きやすい環境の現場には、いい職人さんが積極的に集まるものです。

いい仕事をしてもらう為にも、働く人の立場になって現場の環境を整えましょう。

新米くん

休憩所も現場事務所と同じように快適な空間作りが大切なんスね

自分が休憩する時に何があると嬉しいかを考えよう。特に夏場は熱中症対策設備を整えよう。

所長

現場監督の仕事は朝8時始業ではない

現場監督が朝礼前にやる仕事

  • 現場を開ける(ゲートの開錠、休憩所の開錠)
  • 朝礼の準備(ラジオ体操用の音源準備、日報等)
  • 現場事務所・トイレの清掃(朝か、帰社前でも可)
  • 自分の仕事の為の準備 (朝一の指示事項の確認、自分用の図面や工具の準備)

建設現場の朝は早いです。

職人さんは7時台には現場に到着してますし、

車から道具を降ろしたり仕事の準備を8時前にします。

朝礼は8時からなのに、

何故そんなに職人さんは朝早くに来て準備をするのでしょうか。

それは、駐車場の問題だったり毎日の習慣だったり理由は色々あります。

そして、職人さんは仕事をやればやるだけ儲けが増えるという面も関係しています。

その為に朝早くから準備をして、

8時の朝礼が終わったらすぐに仕事が出来る様にしているのです。

朝礼前に、近隣に迷惑が掛かるような音は出せませんが、

音が出ないような作業や準備くらいならやりたがる職人さんは多いです。

もちろん、そうする事で現場の仕事も早く終わるので

、現場的にも正直都合はいいです。

しかし、その為に現場のゲートを開けたり、

休憩所を開けたりする仕事は現場監督がします。

朝礼は朝8時からですが、その前に自分自身の準備や現場を開けたりする仕事があります。

そうなれば、必然的に8時前から仕事モードでないといけません。

ただし、それを時間外労働だという感覚は、建設現場にはありません。

建設現場では、朝が勝負です。朝の段取りで一日が決まると言ってもいいです。

朝は気合を入れて挑むものだと心にとめておきましょう。

新米くん

現場は朝が勝負なんですね!じゃあ、昼からはダラダラしてもいいスか?

やるべき事がしっかりと出来ていれば、休憩を長めにとってもいいよ。その代わり、朝は気合をいれて挑もう!

所長

下のリンクに新人現場監督が知っておくべき安全管理についての記事を貼っておきますので、

合わせて読んでみて下さい。

ここをチェック

まとめ

ざっくりと建設現場や現場事務所について説明しましたが、

自分が働きやすい環境を作り上げて行くという考え方がとても大切です。

スポーツ選手がトレーニング設備を充実した方が良いのと同じで、

仕事の環境がいい方が職人さんも集まり安全や品質にもいい影響がでます。

建設現場は「きつい、危険、汚い」の3Kという固定観念や

諦めのような空気を払拭させる事が、建設業界には必要となってきます。

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