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新人現場監督専用

新人現場監督が持つべき考え方

新米くん

新人現場監督としてどう仕事に向き合えばいいのかわからないっス。

僕にはまだ何も出来ないので、仕事に自信もないっス。

こんなお悩みを解決します

本記事の内容

  • 新人特権意識をなくそう
  • 新人現場監督でもプロ意識を持とう
  • 上司の思考を理解して行動しよう
  • 自信を育てよう
  • 新人現場監督は毎日の成長を意識しよう
所長

現役ゼネコン現場監督の私がしっかりと解説します。

X(旧Twitter)にて現場監督あるあるをイラストや漫画で紹介しています。

こちらまでどうぞ→ X(旧Twitter)(@shochou2022)

結論

新人現場監督は新人特権意識をなくそう

ダメな新人現場監督の思考

  • 新人だから許されると考えてしまう
  • 新人だから仕方ないと考えてしまう
  • 新人だから無理はしなくてもいいと考えてしまう

仕事をする上で、新人という意識をいつまでも持っていると成長の邪魔になってしまいます。「新人」は仕事が出来なくても許される。「新人」はわからない事があっても仕方ない。

「新人」は無理をしなくてもいい。そういった「新人特権」に甘えたままでいる事で、仕事を覚えるチャンスを逃してしまう事になります。ではどう考え、どう取り組めば「新人」から脱出できるでしょうか。

この記事を読んで、会社や周りの人達から「お、今年の新人がちょっと違うな」と思わせましょう。

新米くん

そんな事言われても一体どうすればいいんスか?

新人は、「でも」の法則で考えよう!

所長

前向きな新人現場監督の思考

  • 新人でも役に立つ事があると考える
  • 新人でもやれば出来ると考える
  • 新人でも挑戦をしていいと考える
新米くん

なるほど!新人でも、で考えるんスね!でも、出来るかな~?

その「でも」はいらないからね。

所長

新人現場監督でもプロ意識を持とう

 

新人でもプロな理由

  • 報酬(給与)を受け取っている
  • 報酬に見合う成果を期待されている
  • 正式な会社の一員である

プロフェッショナルとアマチュアの違いは、報酬を受けるか否かの違いといいます。アマチュアと違い、プロフェッショナルにはその成果によって報酬が発生します。あなたも、会社から報酬(給与)を受け取っていますよね。

つまりあなたも、既にプロフェッショナルの立場で仕事をしているという事です。プロ野球の選手でも、新人には「プロ一年目」という呼び方をしますよね。まだ試合に出場していなくても、すでにプロの扱いを受けるわけです。

そして、一日でも早く公式戦に出場する為に練習をし、結果を出していかなくてはいけません。それが出来なければ、いずれは契約を解除(解雇)されてしまうでしょう。プロの道は険しいものです。それはもちろん、あなたも同じです。

新米くん

いきなりプロなんて言われても困るっス~。

気持ちの上では、プロだという意識を持つことが大事だよ。

所長

プロである以上、成果を示さなければいずれは解雇されてしまいます。若しくは永遠に安い給料で働くだけです。何故ならば、成果と報酬は比例するものだからです。

1年後、新しく後輩が入ってきて後輩の方が早く仕事を覚えてしまったら、会社が判断するあなたの評価はどうなるでしょう。どんな職種でも構いませんが、あなたが想像する「プロ」の仕事とはどんなものでしょうか。

具体的に想像してみて下さい。そして、その姿があなたの目指すべき姿であると認識しましょう。大袈裟の様に聞こえるかもしれませんが、目標として目指すならば理想を目指しましょう。

新米くん

憧れの人や尊敬できる人を目指せって事スか?

自分もああなれたらいいな、って思える人を思い浮かべてみよう。

所長

プロフェッショナルとは、限られた一部の人だけがなるものではありません。社会人になった時点で、正式にあなたは会社の一員として認められています。プロフェッショナルの仲間入りをした事を自覚しましょう。

仕事で報酬を受けている人であれば、その人はその仕事のプロフェッショナルです。そして同時に、会社や周りの人達はあなたにプロフェッショナルとしての役割を果たしてくれると期待をします。その期待に応えていく事が、プロフェッショナルとしての試練でもあり醍醐味でもあります。

新米くん

仕事をするって大変なんだな~。なんだか自信がないっス。

最初からうまく出来る人なんていないよ。まずは挑戦する気持ちを持とう。

所長

ここで質問です。あなたの想像するプロは、いつまでも言われた事だけの仕事しかしませんか?指示がなければ動けませんか?言われていた事をうっかり忘れますか?知らないフリをしてその場をやり過ごしていますか?

言われていないからという理由で、問題をほったらかしにしていますか?あなたの理想とするプロフェッショナルの姿になるにはどうしたらいいのか。そこを追求していけば、自然と周りがあなたを評価してくれるはずです。

まだ成果が期待できない新人にとって一番大切なのは、仕事の成果よりも仕事に対する姿勢です。成果とは結果でしかありません。その結果を生むためには過程が大切です。仕事に対する姿勢こそが、過程そのものです。

頑張るあなたを、きっと周りの人たちが応援してくれます。一流のプロフェッショナルほど、努力を惜しまないものです。プロフェッショナルとして、恥じない行動を心掛けましょう。

新米くん

自分に出来る事から一つずつ積極的に行動すればいいんスね!

おお~!わかってきたじゃないか!いいぞ!

所長

 

新人現場監督は上司の思考を理解して行動しよう

新人現場監督が理解すべきポイント

  • 新人現場監督でもすでに評価は始まっている
  • 客観的な目で自分自身を見つめよう
  • 自分に出来る事は、率先して行う

新人現場監督でもすでに評価は始まっている

ここを理解しよう

  • あなたの行動は誰かにいつも見られている
  • あなたの評判はすぐに広がる
  • 新人のうちは特に注目されている

あなたが未熟な社員だとしても、会社や上司はあなたに結果や成果を期待するものです。しかし、未熟なうちは仕事で会社にとって有益な結果を残す事はなかなか難しいでしょう。

何故ならば、未熟な社員は仕事をまだ知らないのですから、知らない事で成果など上げようがありません。もちろん会社や上司もその事は理解しているはずです。だからと言って、何も結果を残さないのは社会人として、プロとして失格です。

では、会社が求めている新人の行動とはどんな行動でしょうか。あなたならどうしますか?新人でまだ仕事もわからないのだから、長い目で見てもらおうなんて考えない事です。あなたの行動は、気が付いてないだけでいつも上司や会社に見張られているのです。

そして、その度に評価をされています。

新米くん

結果とか評価とか期待されても困るっス。

新人には新人なりの結果や評価がされるものさ。社会人としての基本は身に着けよう!

所長

あなたが気付かないだけで、会社はあなたを品定めしているのです。それは何の為にか。もちろん、あなたが会社にとって利益になるのかを判断するためです。

私の会社だと、毎年入社式で新人の挨拶や行動を見た事務の女性社員が第一印象で評価するのがお決まりです。(笑)そして、入社式に出られなかった社員にこっそり「今年の新人はパッとしない」とか辛口な報告をしてくれます(笑)

こんな感じでどこで誰に評価されているかなんてわからないものです。特に新人のうちは色んな人が注目をしています。いつも自分は誰かに見られていると思って行動しましょう。

新米くん

誰にどう評価されているかなんて、考えた事なかったっス。

仕事では個人というよりその会社の社員としての評価になるんだ。「自分はこれでいい」では会社に通用しないから注意しよう。

所長

客観的な目で自分自身を見つめよう

ここを理解しよう

  • 相手の立場になって自分自身の行動を考える
  • 自分の行動が誰かの役に立っているかを考える
  • 日々の自分を見つめる事で成長を感じられる

新人のうちに会社や上司から良い評価を受けるにはどうすればいいでしょうか。まず、第一に考えるべきは、あなたが相手の立場に立ってみる事です。そして、相手があなたに何を望んでいるかを考えてみて下さい。相手が上司なら、自分が上司になった気分になってあなた自身の仕事を客観的に見つめてみましょう。

新米くん

客観的ってよく聞くけど、どういう意味かよくわからないっス。

自分だけの考えではなく、相手の立場に立って考えてみるって事だよ。

所長

自分に出来る事は、率先して行う

ここを理解しよう

  • 新人に出来る仕事は少ない。だから出来る事は積極的に行おう
  • 部下は上司の負担ではない。上司を助けるのが部下の仕事
  • 仕事は自分と、誰かの為になる事が大切

新人のうちは現場監督としての仕事といっても簡単で単純な仕事しか任されません。しかし、単純で簡単な仕事でも、あなたが仕事をする事で誰かの負担が軽くなるのは間違いありません。誰にでも出来る仕事でも、仕事は仕事です。

あなたが仕事をする事で、ほんの少しかもしれませんが上司が楽になるはずです。正直、新入社員や若手の教育を行うのは上司にとっては負担です。しかし、あなたは上司の負担の為に仕事をしているわけではありません。

部下とは、上司を助ける為の存在です。あなたが出来る仕事を前向きに取り組めば、それだけで上司の助けになり部下としての仕事を全うしていることになります。

例えばこんな事が喜ばれる

  • 一番最初に現場事務所に出社する
  • 現場事務所の掃除をする
  • 工具や道具の整理整頓をする
  • 出来る仕事がないかを積極的に上司に聞く
  • 書類の整理・ファイリングをする
新米くん

自分に出来る事を増やして、人から頼られるような部下になるっス!

素晴らしい!その意気だ!

所長
新米くん

でも無理そうな時は助けて下さいっス!

ワハハハ。正直でいいね。

もちろん、上司こそ頼られるべき存在なんだから遠慮しなくていいよ。

所長

新人現場監督は自信を育てよう

ここを理解しよう

  • 仕事をするのに必要なのは自信を持つ事
  • 「自信」とは「知る」事で身につくもの
  • 「自信」とは「出来る」が増える事で身につくもの
  • 「自信」とは経験でしか得られないもの

仕事をする上で、色々な人と関わるのが建設業です。口の悪い人、騒がしい人、大人しい人、無口で愛想のない人など、まさに十人十色の人達と関わっていかなくてはいけません。その為には、臨機応変な柔軟性が必要になってきますし、上手に立ち回る処世術も必要になってくるでしょう。しかし、そういった対応力よりも重要なのは、「自信を持つ」ことです。

仕事に対して、現場監督は指示をしなくてはいけません。しかし、その指示をする相手だって当然プロです。経験の浅い社員では、知識も経験も相手の方が上である事の方が多いでしょう。だからと言って、全てを業者任せにしていてはダメです。

新米くん

新人の僕に自信なんてあるわけないっスよ~。

そうだね。でも、現場監督は正しい判断と指示が出来なきゃ務まらないよ。

どんどん行動する事で自信をつけていこう!

所長

業者任せにしてもいいのであれば、あなたの存在は必要なくなってしまいます。現場監督は、安全、品質、工程、予算管理を行わなければいけません。危険作業をしないように指示をしなくてはいけません。

顧客の要求を満たした品質の施工をする為に管理しなくてはいけません。全体の工期に間に合うように各作業の施工日数を決めなくてはいけません。そして、会社の利益になるように業者に無駄なお金を払わない様にしなくてはいけません。

業者任せにしても、それらの条件をクリアできるのであればいいでしょう。しかし、現場はそんなうまくはいかないのです。だからこそ、現場監督が必要なのです。では、自信を持つ為にはどうすればいいでしょうか

例えば、あなたが仕事以外で自信を持っている事があれば、それが何故自信を持っていると言えるのかを考えるといいでしょう。おそらくですが、それは「知っているから」「出来るから」「自分が正しいと確信があるから」などの理由ではないでしょうか。

そうであれば答えは簡単です。あなたのするべき仕事に対して知識が不足しているなら、「知る」事です。最も効率の良い方法は、既に知識のある人に教えてもらう事です。

自分で図面、書物やネットで調べられる時間があるのであればそうしましょう。しかし、多忙で時間がない、今すぐに知りたい、という事であれば上司、先輩に聞いた方が手っ取り早いでしょう。

現場の上司に聞きにくいのであれば、別に窓口を作っておきましょう。困った時に聞く事のできる先輩を窓口にすればいいのです。

新米くん

そんな簡単に聞ける相手がいれば苦労しないっスよ~。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。思い切って聞くしかない!

所長

ただ、先輩がなんでも全て教えてくれると思うのは危険です。上司、先輩はあなたを教育する為に、あえて正解そのものを教えずに、正解へと導くヒントだけを教えてくれる人もいると思います

むしろ、その方があなたの為だったりすることもあります。あなたの目的は「知る事で自信を持つ事」なので、その為の努力は惜しまずにしましょう。

むしろこの様な、「知らない事に取り組む為に事前に知る作業」というのは、現場監督にとって一生ついてまわる作業です。どんな年上のベテラン所長でも、今まで経験のない工法、作業というのはあるものです。

そんな時、若手社員のように「どうしよう。やった事ないからわからないよ。出来ないよ」とは言っていられません。

それでも現場を進めて行くのが現場監督なのです。未経験でも「事前に知る」事で自信を持って仕事に取組みましょう。

新米くん

知る事が大事なのはわかりました!

所長!これからなんでも相談するので教えて下さいっス!

う、うん。でも自分で考えたり、自力で知る努力も必要だからね。聞くときは、「こうだと思うんですけど合ってますか?」とか、自分で考えた事を伝えてから聞こう!

所長
新米くん

やっぱり自分でも考えないとダメなんスね。

自分で考える事で、覚えられるようになるんだよ。人から教えてもらっただけだと、また忘れてしまうからね。

所長
新米くん

なるほど!所長、いい事言うっス~。

新人現場監督は毎日の成長を意識しよう

成長のサイン

  • 資材・工具の名称や用語を一つ覚えたら成長!
  • 新しい仕事を一つチャレンジしたら成長!
  • 同じ仕事でも昨日より良く出来たら成長!
  • 自分から上司や先輩に一つ質問したら成長!
  • どんな事でも褒められたら成長!

新人現場監督は知らない事ばかりです。それが当たり前です。建設用語だけでなく社会人としてのルールやマナーもまだ知らない事の方が多いはずです。そして、あなたはこれから沢山の「知らない事」に触れると思います。

それを一つでも覚えたら、それは紛れもなくあなたの成長です。新しい仕事にチャレンジする事も成長です。

また、知らない事だけではなく、同じ仕事をしたとしても昨日より早く、うまく出来たら当然成長です。仕事はすればするほど成長のチャンスが溢れています。自分から「知らない事」を知る為に質問する事だって成長です。

新人現場監督には、成長出来る事が沢山あるという事です。

たとえ先輩や上司から「そんな事は成長とは呼べない」と言われたとしても、全然そんな事はありません。

誰だって一つずつ積み上げて成長をするものです。その小さな成長を意識出来る事が更なる成長のカギになる事を知りましょう。

あなたはこれから数多くの成長を体験します。その度に自分に自信を持ちましょう。誰かと比べるのではなく、昨日の自分よりも成長したかが大事です。

周りの人達を観察して、その人が自分の成長に前向きな人かどうか、小さな成長に敏感な人かどうか観てみましょう。成長に前向きな人はきっと仕事が出来る人だと思います。

まとめ

新人現場監督に必要なのは、自信です。いつも不安そうな顔をした現場監督だと、職人さんも心配になってしまいますし、馬鹿にされてしまいます。多少カラ元気でも、元気でハツラツとした表情でいましょう。

そして、自分が自信を持つために何をするべきかを考えましょう。すぐ覚えたい事、まだ不安のある仕事の方法など、クリアしなければいけない課題を一つずつ片付けていきましょう。

その度に、達成感と共に自信が身につくはずです。新人が覚えるべきKYKの実践方法をまとめた記事のリンクを下に貼っておくので、是非合わせて読んでみて下さい。

一日でも早く、立派な現場監督なりましょう

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