新社会人としての基本てなんスか?新人がすぐに身に着けた方がいい基本はあるっスか?
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- 正しい言葉遣い、敬語のメリットとは
- 挨拶は必要!でも苦手なら会釈から
- 第一印象は大事!服装と姿勢は毎日チェック
- 聞く姿勢は、目をみる、メモ取る、うなずく
- 想像と違うギャップに負けるな
現役ゼネコン現場監督の私がしっかり解説します!
X(旧Twitter)にて現場監督あるあるをイラストや漫画で紹介しています。
こちらまでどうぞ→ X(旧Twitter)(@shochou2022)
正しい言葉遣い、敬語のメリットとは
メリット
- 敬語を使う事で相手の警戒心を解く
- ハッキリした口調は相手に存在感を示す
- 言葉遣いが良いだけで好印象を持たれる
- 礼儀作法を知っているだけで好印象を持たれる
初対面の人と話す時に、緊張したり警戒したりする事はありませんか?
相手がどんな人なのかわからなかったり見た目が怖そうな人なら尚更ですよね。
しかし、それはあなただけではなく相手も同じ様に感じています。
なので、初対面の人には必ず丁寧な敬語で接しましょう。
そうする事で相手は、あなたが常識のある人だと認識してくれます。
それだけで相手の警戒レベルはグンと下がります。
警戒心がなくなれば良好な関係を築きやすくなるので、初対面の人にはどんな相手(自分より年下だと思っても)でも敬語で話してみて下さい。
言葉遣いは慣れなので、慣れると意識しなくても敬語で話すのが当たり前になります。
それまでは敬語で話す事を意識的に行いましょう。
社会人として他者から認められるには、正しい言葉遣いは最も重要な要素です。
学生気分のノリで、「うっす」や「了解っす」の様に、語尾に「っす」を付けるような返事はやめましょう。
「はい」「わかりました」「ありがとうございます」「おはようございます」「お疲れ様です」など、
語尾に付けるのは、「っす」ではなく、「です」「ます」を心掛けましょう。
また、せっかく丁寧な言葉遣いをしていても、相手にそれが伝わらなければ意味がありません。
大きな声で、はっきりと声に出しましょう。
それだけで、相手に好印象を与える事ができます。
言葉遣いは見た目の第一印象の次にあなたのイメージを決定する大きな要素です。
むしろ言葉遣いだけ気にしていればあなたは自然と好印象を持たれる人になります。
仕事の結果や成果で認められようと思ったら大変ですが、日頃の話し方だけで評価が上がるのならばこんなにコスパのいい対策は他にありません。
また、合わせて社会人としてのビジネスマナーも勉強しておくと、いざという時に更にあなたの評価が上がります。
ビジネスマナーについての動画を貼っておきますので、参考にしてみて下さい。
言葉遣いやビジネスマナーは日常的に使うものだからマスターすべきっスね!
挨拶は必要!でも苦手なら会釈から
挨拶が苦手な人の5ステップ
- まずは相手の目を見て会釈する
- 会釈+小さくてもいいから声にだして挨拶
- なんでもいいから自分のペースで挨拶
- 慣れたら目を見て声に出して挨拶
- 更になれたら自分から挨拶
あなたはどんな相手にも挨拶を抵抗なくする事ができますか?
「挨拶は社会人としての基本」「挨拶が出来ないのは人として失格」
そんな事をよく耳にします。
でも、挨拶が苦手な人だっていますよね?
人見知りとか緊張しやすいとか今風に言うと「陰キャ」でしょうか。
実は私も「陰キャ」の部類です(笑)。
正直今でも初対面の人で不意をつかれたり
タイミングを逃すと挨拶出来ない時があります。
だってしょうがないじゃん。ってなります(笑)。
なので、自分の経験上でも理解していますが、
挨拶って苦手な人にとっては結構ハードルが高いコミュニケーションだと思っています。
もちろん、だからといって挨拶が苦手な人は挨拶しなくてもいい
というわけではありません。
まずは自分なりに最大限の挨拶をしてみましょう。
声に出して挨拶が難しいなら会釈程度でもいいです。
目線を合わせてペコリとするだけでも挨拶です。
もちろんマナーとかなんとか言っていたら不合格ですが、
苦手な人にとっては会釈でも合格点(赤点ギリギリですが)です。
相手に挨拶をする意思がある事が伝われば
それでよしとしましょう。
いきなり100点を目指す必要はありません。
少しずつ慣れて来たらステップアップすればいいです。
誰にでも苦手なものはあるものです。
しかし、挨拶にはメリットが沢山あるので
人並くらいの挨拶は出来る様になりましょう。
第一印象は大事!服装と姿勢は毎日チェック
メリット
- 清潔感は好印象の第一条件
- 姿勢は人柄や性格のあらわれ。正しい姿勢を意識すると内面も磨ける
- 忙しい時や疲れている時ほど意識すると印象が良くなります
- 第一印象の点数が高ければ人間関係がスムーズに築けます
「人は、見た目が9割」こんな言葉を耳にした事はないでしょうか。
当然、第一印象は視覚から得られる「見た目」なわけですから、
そこでイメージを形成してしまうのも無理はないでしょう。
可愛いアイドルを見た時に、「この子は絶対に性格悪いよね」
と、いきなり見抜く男性はなかなかいないでしょう
(女性なら有り得るかもしれませんが)。
人は、その人の容姿が良いほど中身や人間性も良いものだと思いがちです。
つまり、あなたが少しズボラな性格だったとしても、
服装や姿勢がきちんとしていれば相手はあなたの事を好印象に見てくれます。
逆に、中身がしっかりした性格の人でも、
服装の乱れやだらしない立ち姿で、悪い印象を相手に植え付けてしまいます。
「メガネは真面目」「茶髪はチャラい」「太っちょは大食い」のように、
私たちは見た目で勝手な固定観念をイメージしてしまうのです。
まだ中身が整わない新人のうちは、
服装や姿勢などの見た目を気にしておくのはプラス要素でしかないので、必ず気を付けましょう。
相手の目をみる、メモを取る、うなずく。聞く姿勢が大事
メリット
- 相手の話をちゃんと聞いている姿勢をみせると、イメージアップになる
- キーワードだけでもいいのでメモを取っておくと後から復習しやすい
- 上司はきちんと話を聞いてくれる部下には親切に対応しようとする
新入社員がよく注意される事の一つに、
「メモを取らない」という事があります。
何故、よく注意されてしまうのでしょうか。
一つは、「メモを取る習慣が身についていない」からです。
最近はスマホで撮影したり録音したりなど、
メモという行為自体がナンセンスな時代に突入している気もします。
極論的に言えば、写真や録音をメモ代わりにして、
それを記録として残す事は間違ってはないと思います。
「メモ」とは、手段の一つにすぎないからです。
大事なのは、「大切な事を忘れない為にどうするのか」という事だからです。
しかし、上司はその本質以外の部分の意味でも、
注意をしたくなってしまうのです。
その意味とは、「メモを取るくらいあなたの言葉を真剣に聴いています感」
を上司が求めているという事です。
つまり、あなたの上司に対する態度をそこで見ているのです。
もしも上司から声を掛けられたら、
小さなメモ帳とペンをすかさず取り出してみましょう。
きっと上司は笑顔であなたに接してくれるでしょう。
ここで注意点を一つ!
理解してないのにわかったふりをしたり、むやみにうなずくのはやめよう。
わからない時はわからないと主張する方がいいです!
想像と違うギャップがあるのは当たり前
あなたに立ちはだかるギャップ
- 新人に本当の現場監督の仕事はできない
- 理不尽な場面や仕事が降りかかる事もある
- 現場が思い通りにならないのはよくあること
- 簡単に仕事は覚えられない。努力が結果を生む
まず最初に伝えておかなければいけないのは、あなたは将来立派な現場監督になります。
いまは新人、若手と呼ばれる現場監督かもしれませんが、将来は現場所長として活躍をします。
会社の上司や一緒に仕事をする職人さん達はその事を知っています。
何故そんな事を最初に言うのかと疑問に思ったかもしれませんが、ここがとても重要です。
現場監督という仕事は、現場所長になれば一つの会社の社長くらいの立場になります。
建設現場のトップに立つ現場監督とはそういう立場です。
つまり周りの人は、今は新人でも将来間違いなく出世をしていく人だとあなたを見ています。
会社も所長クラスになったあなたを貴重な人材として扱います。
職人さんも新人現場監督と所長では態度や対応も違います。
あなたの周りにいる人達は、たとえ会社の上司であっても年上の職人さんであっても、
数年後には自分が対等又はそれ以上の関係になる人達ばかりです。
つまり、今現在関わっている人達とはずっと付き合いがあるのですが、あなたの立場はどんどん変わっていくという事です。
まず、あなたの現在から未来への立ち位置を理解しましょう。
あなたが現場監督という仕事を選択した時、どんなイメージを想像していましたか。
最近はネット等に色んな情報があるので、もしかしたらマイナスイメージが強い印象を持ちながらも、
この仕事を選択したケースもあるかもしれませんね。
しかし、多くの人は現場監督という肩書きに「偉い人」「指導、指示をする人」「現場の最高責任者」
というようなイメージを持ったのではないでしょうか。
偉いかどうかは別として、「指導、指示をする現場の最高責任者」というのは正しいと思います。
しかし、それはあくまでも、「現場所長」の話です。
新人現場監督が所長と同じ仕事が出来るはずもありません。
新人現場監督の仕事は、現場監督の手前の更に手前の仕事がほとんどです。
その為に、現場監督という仕事のイメージにギャップを感じてしまう人もいると思います。
でもそれは、どんな仕事だってそうなんです。
一流の料理人を目指す人だって、最初は皿洗いや食材の皮むきをしたり、「今の自分に出来る事」から始まるのではないでしょうか。
あなたがすべき事は、ギャップを感じる事ではなく、そのギャップを埋める為の努力を少しずつ積み上げて行く事です。
まとめ
今回の5つのテーマは現場監督というより社会人としてのテーマと言えます。
基本の基本だからこそ、覚えて実践をして欲しいところです。
冒頭でも少し触れましたが、「自分もこういう社会人にならないといけない」と、気を張る必要はありません。
人間誰もが得意、不得意を持っています。
得意な部分は自分らしく実践し、不得意な部分は「仕事の時だけ演じている」というような、割り切った考え方で実践してみましょう。
話し方やマナーなどは、なかなか会社では丁寧に教えてはもらえないと思います。
今はネットなどで簡単に検索できるので、是非自分で勉強してみて下さい。
建設業界に限らず、社会環境は年々進化や変化を続けて行くものです。
古臭い上司の凝り固まった教えよりも、いかに今に順応する答えを見出せるかがこれからのあなたの課題になるでしょう。
あなたの成長の為に、このブログが少しでも役に立つ事ができれば幸いです。