新人現場監督としてどう仕事に向き合えばいいかわかりません。
こんなお悩みを解決します。
現役ゼネコン現場監督の私がしっかり解説します!
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新人現場監督の皆さん。
あなたの会社の上司は、きちんとした教育を親切にしてくれていますか?日々の仕事に追われて、ただわけも分からずきちんとした説明もないまま仕事を任されていないでしょうか。
新人のうちは、基本を身に着けることが一番大事です。建物だって、一番最初に基礎を作ります。基礎がしっかりしていないと、その上に建つ建物にも不安が残ってしまします。
基礎をしっかりと身に着けてから、ステップアップしていきましょう。
会社が新人現場監督に何を求めるか
若手社員に与えられる仕事は簡単な仕事ばかりと、思ってはいけません。会社は、若手社員に簡単な仕事をして欲しいわけではありません。会社は、一日でも早くあなたが現場所長として活躍する事を期待しています。
けれども上司から責任ある仕事を任されないのは、まだ「仕事が任せられない(できない)社員」と思われているからです。では、「仕事ができる社員」とは、どういう社員のことでしょうか。計算が得意、話術が長けている、実行力がある、などの優れた能力を持った社員のことではありません。
「仕事ができる社員」=「仕事を覚えた社員」ということです。行うべき仕事を、当たり前にできる社員を会社は必要としています。それ以上の能力を発揮するのは、その後で十分です。
とにもかくにも、まずは基本的な会社の仕事を覚えて欲しいと願っています。つまり、「いかにして早く会社の仕事を覚えるか」という事を考えて、自ら行動する若手社員を会社は求めているのです。まずは、基本的な仕事を覚える事、そして、どうやったらその仕事を覚えることが出来るのかを考えましょう。
新人現場監督が仕事を早く終わらせる方法
現場監督の仕事は決して流れ作業ではありませんが、流れるように業務をこなす事が大事です。仕事をする時になってからその仕事をどうやって行うか、どこから手を付けるかなんて考えていると上司からイライラされてしまった。という経験はないでしょうか。
突然言われた仕事なら別ですが、前日から分かっていた仕事の場合は要注意です。「これからやる仕事を今考えて何が悪い」と、思う社員は「無能」と言われても仕方がありません。「仕事は、始める前に完了していなくてはならない」という言葉があります。なにも本当に始める前から終わっているわけではありません。(笑)
仕事について、「事前に頭の中で一度シミュレーションをしてから取り掛かりなさい」ということです。例えば、前日のうちに次の日の仕事を何から始めてどうやって行うかを頭の中で想像しておく。
すると、必要な道具や、どの程度時間が掛かるかなど、具体的なイメージができます。いざその場所に行って仕事をしようとして、「あ、道具が足りない」とか、「思ったより時間が掛かってしまった」なんて事がなくなります。
仕事を効率的に行うには、出来る限り自分でイメージをしてから取り掛かりましょう。初めての仕事だとイメージが出来ないと思うかもしれませんが、何も考えないよりはマシです。
結果的にイメージと違っていても、そこからイメージする作業の反省や改善のきっかけになるので、次に活かす事が出来ます。また、「段取り8割現場2割」という言葉をご存じでしょうか。
現場監督にとっては、段取り(事前準備)が仕事の大きな割合を占めているという意味です。段取りが出来る現場監督を目指しましょう。
コミュニケーションは現場監督にとって最大の武器
よく、仕事のトラブルで、「言った言わない」という言葉を耳にします。相手に伝えたはずの要件が伝わってなかった為に起こる問題です。何故このような問題が起こるのでしょうか。口頭で伝えただけで、文書に残ってない為に証拠がない。
お互いに勘違いをしていて確認をきちんとしていなかった。など、理由は様々かもしれません。しかし、これを防ぐ方法はそれほど難しくありません。きちんと相手と顔をあわせて打合せをし、打合せの議事録をとり、お互いに署名すればいいのです。
しかし、わかってはいても時間がなかったり都合がつかなかったりしてそこまで出来ない事の方が多いのではないでしょうか。だから、「言った言わない」問題が今でもよくあるのです。ではどうすればいいのか。まず、大事な要件であれば相手には打合せをしたい旨を伝えましょう。
また、メールやFAXなどの形跡が残るやり取りを心掛けましょう。特に発注業務は数量ミスなどの恐れもあるので、出来る限り文書で残した方がいいでしょう。また、一度打合せや依頼を掛けて安心するのはやめましょう。再度確認をするという癖をつけるべきです。
相手とのコミュニケーションが増えれば、向こうもこちらを気にするようになります。「何度も連絡をしてしまって相手に悪いな」なんて思わなくて大丈夫です。後で嫌な思いをする方が、相手にとっても自分にとっても悪い事になるのですから。
まとめ
新人現場監督のうちは、自分の仕事をこなすだけでも精一杯かもしれません。しかし、新人のうちにやる仕事は、本来の現場監督の仕事の一割にもならないくらいの量です。現場監督はただ仕事を覚えるだけでなく、その仕事をどうやって自分なりに効率よく行うかを意識しないといけません。
仕事を覚えるまでは大変かもしれませんが、深く考えずに与えられた仕事をこなして行く事です。仕事をこなせばこなすほど、仕事のやり方がわかります。そして、効率や成果の出し方を追求できるようになります。
会社は、学校ではないので新人の為に手取り足取り教えてはくれません。自分が成長するには、自分自身で試行錯誤して仕事を覚えるしかありません。当たり前の話ですが、努力した人にだけ、成長感覚が体験できるのです。自分の成長を体験する事は、仕事において楽しみの一つです。自分自身を磨く努力をしていきましょう。