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新人現場監督専用

【現役社員が語る】建設現場監督はつらい?厳しい?ブラック?

新米くん

現場監督は忙しいとか仕事がしんどいとか体力も使うとか聞くっス。ずっとそんな仕事が続くんスか?

こんなお悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 現場所長の仕事は8割現場事務所で行う
  • 現場監督の休日は少ない!しかし仕事の休憩時間は多い
  • 現場監督は自分の創意工夫で結果が出せる
  • 現場監督は仕事を覚えるほど楽になる
所長

現役ゼネコン現場監督の私がしっかりと解説します!

建設現場の現場監督の仕事の内容をあなたはご存じでしょうか。ネット上では、ブラック企業3K(キケン・キツイ・キタナイ)、休みがないと、マイナスイメージが多い気がします。では、現場監督を続ける人達は、一体どんなメリットがあってそんなにもイメージの悪い仕事をしているのでしょうか。

この記事を読むと、現場監督が普段どんな仕事をしているかがわかります。現役の現場監督が、正直に暴露します。

現場所長の仕事は8割現場事務所で行う

建設会社はブラック企業?

現場監督の仕事というと、どんなイメージを持つでしょうか。建設現場を見て回って職人さんに指示をしたり点検したりと、一日中現場を走り回っているようなイメージを持たれます。実際は、そんな事はありません。

建設現場には、現場事務所という現場監督が常駐する為の事務所が設けられます。仮設のプレハブハウスの時もあれば、現場近くのマンションなどを借りて事務所とする場合もあります。

近年は、建設現場にプレハブハウスを設置するスペースがない場合が多く、近くのマンションや貸事務所などを借りるケースの方が多くなっています。そこに事務備品やコピー機などを設置し、ネット環境を整備し、ちょっとした会社のような事務所を作ります。

なので、現場監督の現場事務所は、わりと環境がよかったりします。マンションなどを事務所に出来れば、冷暖房はもちろんお風呂もあるので、夏場は汗をかいたらシャワーも浴びることが出来ます。

そして、現場監督の仕事は、ほとんどが事務所で行う仕事です。

新米くん

ちょっと待ってくださいっス!

どうしたんだ?新米くん。

所長
新米くん

僕は8割くらいは現場で仕事をしてるっス!

そりゃそうだ。事務所で仕事をするのは所長クラスの話だからな。

所長
新米くん

確かに所長は現場にはあまりいないっスね。

私は、仕事をしているからあまり現場に出られないんだよ。

所長
新米くん

じゃあ、僕が仕事をしていないって言うんスか?

君はまだ現場所長の仕事は出来ないだろ?

現場に出しているのは、現場を勉強して欲しいからなんだよ。

所長
新米くん

そういうことだったんスね。

現場所長になると、事務所仕事がメインになります。逆に新人や若手は所長の仕事は出来ないので、現場で勉強をしながら所長の代わりに現場で仕事をします。現場がどういうものかを知らなければ現場所長にはなれないので、若手は現場で色々な事を経験しなければいけません。

つまり、現場監督は成長するほど事務所仕事が増えるという事です。「現場がしんどい」とか「現場の仕事が、、」と現場の愚痴を言っている現場監督は、まだまだ未熟だという事です。

現場監督の休日は少ない!しかし、仕事の休憩時間は多い

こういう事を言うと誤解をされるかもしれませんが、現場監督は休憩時間が多いと思います。しかし、休みは少ない!土曜日も祝日も仕事です。その代わり、土曜日は世間は休みなので電話も掛かってこないし、こちらから掛けようにも出てもらえません。

現場で職人さんは仕事をしていますが、特に問題なく現場が進んでいれば、現場監督が現場でするのは毎日の点検くらいです。それが終わると、自分の仕事を事務所でするわけです。

しかし、仕事が溜まっているなら別ですが、特に急ぎの仕事がなければマイペースに仕事が出来ます。現場所長のメリットの一つとして、所長が「現場事務所の中で一番偉い人」という事です。

普通の会社だと、部長だの常務だの専務だの社長だのと、上司が存在します。当然、建設会社にも現場監督の上には部長だのなんだのと上司は存在しますが、一緒に仕事をする事はありません。

「今日はひまだな~」と思ったら、事務所にはいますが仕事はしない(急ぎの仕事がない)時もあります。現場さえ問題なく進んでいれば、ある程度は自分のペースで仕事が出来るところは精神的に楽です。

現場所長になる事が出来れば、そんな仕事の仕方が待っているのです。中小企業の建設会社なら、20代後半には現場所長にはなれます。うるさい上司の下でずっと仕事をするのが嫌な人には、おすすめの仕事です。

新米くん

ちょっと待ってくださいっス!

なんだい?新米君。

所長
新米くん

僕が現場で一生懸命仕事している間に、所長は休憩してるんスか!

こらこら。現場で仕事している方が、休憩はきちんと取れるでしょ。

所長
新米くん

そ、それは職人さんが10時とお昼と3時にはきっちり休憩をとるっスから。

その時一緒に休憩するに決まってるっス。

(別に決まってはいない気が、、)

じゃあ、十分じゃないか。

所長
新米くん

ま、まあ、それはそうっスけど。

「現場監督は、待つのも仕事」という言葉があります。その日に自分がするべき仕事は終わっているけれども、職人さんが仕事を終えるまで待たなければいけない日もあるからです。そういう意味で、「休憩時間が多い」という事です。

現場監督は、自分の創意工夫で結果を出せる

現場監督の仕事は事務所仕事が8割と言いましたが、昔からそうだったわけではありません。昔は現場仕事の方が多かったと思います。

パソコンや携帯電話インターネットの普及により、現場事務所で出来る仕事が増えた事と、あらゆる事を書面化する習慣により書類仕事が増えた事で、事務所仕事の割合が増えて来たのです。

では、現場監督が現場でしていた仕事はどうなったのか。それは、現場監督ではなく専門業者に依頼して現場監督の代わりにやってもらっています。現場仕事は、極論的に言えば現場監督でなくても出来る仕事は多いです。

最近はそういう仕事を専門的にやってくれる会社もありますし、派遣の現場監督に現場での監督仕事をやってもらう場合もあります。しかし、工程、品質、安全、予算管理の根幹部分は現場所長でなくては出来ません。

結局現場監督って、忙しい仕事じゃん。と、思われるかもしれません。それは違います。自分の仕事を、いかに効率よくこなす事ができるかが「カギ」なのです。パソコンを利用して書類の簡素化や効率化を行う事は可能です。

「会社がアナログだから」「会社がこうやれって言うから」と、会社のせいにして非効率な仕事をする人がいますが、私からすれば「あなたも会社の一部でしょ!あなたが会社の常識を変えたら?」と、思ってしまいます。

変える事が無理だとしても、結果が同じ仕事ならば、やり方は自由だと思います。自分流に効率のいい方法で仕事をすればいいのです。現場所長は現場の長なのですから、自由にやりたいように仕事をしましょう。

結果をきちんと出す事さえ出来れば、それでいいのです。

新米くん

ちょっと待ってくださいっス!

なんだい。いちいちうるさいな。

所長
新米くん

ひど!所長ひどいっス!

今回は君が意見出来る内容じゃないでしょ。

所長
新米くん

いやいやいやいや。そんな事ないっス。

じゃあ、聞いてあげよう。

所長
新米くん

僕はよく残業して仕事してるっス!

効率よく仕事できるように所長は教えてくれてないっス!

新米君。君はもう一度上の文章を読み直しなさい。

自分自身の仕事の仕方を見つけなさいって言っているでしょ。

そうやって人任せにしているようじゃ出世できないぞ。

所長
新米くん

うううう。所長のいじわるっ!

現場監督は、仕事を覚えるほど楽になる

これは、どんな仕事でも言える事だと思うのですが、仕事は覚えれば覚えるほど楽になるはずです。新人や若手が仕事がしんどいと思うのは、まだ覚えていないから。シンプルな理由です。

なので、新人や若手はがむしゃらに仕事を覚える方がよくて、何事にも挑戦して経験値を積んだ方が早く楽になります。それをいつまでも逃げているようでは、成長するわけないので仕事も楽にはなりません。

現場監督の仕事も、覚えてしまえば難しくありません。私自身、新人の時に「この先輩すごいな~」「この人は越えられないな」と、思っていた先輩も、今では同等くらいに見えます。

現場監督という職業は特別な仕事に見えるかもしれませんが、「特別な才能がある人にしか出来ない仕事」ではありません。仕事を覚えた人が楽が出来る仕事です。

新米くん

所長!僕も早く楽に仕事出来るようになりたいっス!

よし!それじゃあ、これから毎日夜に私が特別授業をしてあげよう!

所長
新米くん

え?!よ、夜ですか?ざ、残業するってことっスか?

(本当は勉強だから残業ではないんだけどな~)

そりゃあ、昼間は仕事だからあまり時間がないからな。

所長
新米くん

昼間にうまいこと教えてもらえないっスか?

新米君。君は会社から給料を貰っているでしょ?給料分の仕事はしてくれないと困るよ。

所長
新米くん

でも、残業してまでは、、、、

(これじゃあ、若手は育たないな~)

わかったよ。無理は言わないから、君の時間のある時に教えてあげよう。

所長

まとめ

現場監督の仕事には波があります。一つの現場で、忙しい時期と忙しくない時期があります。私の個人的な意見で言えば、現場が始まったばかりは頭の中が忙しいです。

始まったばかりの現場作業自体は忙しくありません。しかし、図面(施工図)のチェック、各諸官庁への届出書類作成、全体工程の確認、予算管理などなどなど。

現場を安定的に進める為の準備を整えるまでが忙しいといった感じです。なによりも図面(施工図)がないと現場を進める事が出来ないので、施工図の作成は急がなければいけません。

逆に言うと、施工図が全て完成すると、現場監督の仕事量は減ります。それが波です。施工図の完成が、一つの波を乗り越えた証です。後は問題なく現場を進めることが出来れば、現場監督の仕事はそれほど忙しいものではありません。

下のリンクから成長する為のスキルを参考にしてみて下さい

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