現場監督が有利な転職をするにはどうすればいいっスか?
転職する時に前職の経験を活かしたいと思うのは当然ですよね。
現場監督から転職するのに有利な転職とは一体どういうものか。
現役現場監督の私がしっかり解説します。
X(旧Twitter)にて現場監督あるあるをイラストや漫画で紹介しています。
こちらまでどうぞ→ X(旧Twitter)(@shochou2022)
現場監督が転職に有利といわれる職業
現場監督が転職するのに有利とされる職業はいろんな転職サイトにも載ってるのでここはサクっと行きます。
- ゼネコンなどの現場監督(当たり前)
- デベロッパー(分譲マンション施工経験者に限る)
- ハウスメーカー(住宅施工経験者に限る)
- 改修工事専門業者(新築とは違うので微妙)
- CADオペレーター(CADが使えてデスクワーク好きなら)
- 保守点検メインの管理会社(豊富な経験値が必要。50,60代ならおすすめ)
- 不動産関係(管理系のみおすすめ)
- 設計事務所(勉強好きじゃないと無理)
- 建設会社営業職(陽キャのみおすすめ)
- リース会社、建築資材の販売営業職(営業先確保してから転職すること)
- 派遣の現場監督(プライベート優先なら)
- 各種専門業者の担当者、番頭(サブコン以外←現場監督より大変だから)
- 職人(下積み経験が耐えられるなら)
本当に経験(前職)を活かした転職がいいのか
冒頭からいきなり変化球的なタイトルで恐縮です。
転職を考える場合、必ずしも前職の経験を活かす職業を選択する必要はないと思います。
もちろん、その方が転職しやすいとか、転職した先で仕事を覚えやすいとか、それなりにメリットはあります。
しかし、本当に良く考えないといけないのは、「何故転職をするのか」です。
もっと言うと、転職先が決まっていないのに転職を検討しようとしているのは、順序が逆です。
「今の会社じゃなくてここで(こんな)仕事がしたい!」→「よし!転職しよう!」
これが正常な転職の在り方です。
なのに、「転職するなら今の仕事を活かした転職先を探したいな。何があるかな?」
というマインドで転職先を探している人は単純に、「今の会社に満足していないから他を探そう」
と、思っているだけです。
転職に対する具体的なイメージはそれほどないわけです。
つまり、絶対に転職をするほどの理由がまだない状態です。
それならば、別に転職先を前職というしばりで限定する必要はないはずです。
「そんな事を言ったら無数にある職業から探さないといけないじゃないか!」
と、思いましたか?
転職をするという事は、そもそもそういう事です。
それを現職に関連付けて探すという事は、探すのを面倒くさいと思っているか本気度が足りないかのどちらかではないでしょうか。
違っていたら本当にごめんなさい。(一応謝っておきます)
結論的に言うと、あなたの今の会社で培(つちか)った経験は、そんな狭い範囲でしか通用しないものではない。
と言う事です。
全然畑違いの職業でも、考え方やシステムが似ていたりする事もあります。(応用しやすい)
また、あなたの経験が畑違いの職業だからこそ重宝される場合だってあります。
むしろその方が転職先でオンリーワンの立場になり得る可能性もあります。
問題なのは、あなたが本気で転職を考えているかどうかです。
本気の転職なら、ゼロベースで検討をする事をおすすめします。
そうでないのなら、今の会社でもっと努力を重ねる方があなたの為になるのかもしれません。
現場監督が転職する前に考えるべきこと
よく耳にする言葉だと思いますが、「人生のうちの1/3は仕事に費やす」なんて言葉があります。
単純計算の話なのでおおよその割合ですが、私たちが「仕事」に対して人生の多くの時間を費やしています。
人生を楽しく生きるなら、目標を持ったり生きがいを見つけたりする事が大切です。
別に仕事を生きがいや目標の一つにする必要はありませんが、せめて「楽しくない仕事」はしたくないものです。
そして、仕事に目標や生きがいを感じられたら、きっと人生はもっと豊かになります。
あなたの今の仕事に「楽しい」要素はないでしょうか。
もし「楽しい」要素があるのなら、その部分を徹底的に楽しんでみてはどうでしょうか。
どんな仕事でも、100%が楽しい仕事というのはありません。
辛い事や嫌な事もあるからこそ、逆に「楽しい」を実感出来ます。
その「楽しい」にフォーカスを当てて仕事を続けると、それ以外の部分が気にならなくなります。
うまく仕事が出来ない、周りに馴染めない、上司がうるさいなど、ネガティブな面をフォーカスしてませんか。
もう一度冷静に考えて、今の仕事の良い部分を見つめ直してみて下さい。
あなたにとってかけがえのない「楽しい」がそこにあるなら、それを犠牲にして転職する事が本当に有利な事でしょうか。
あなたにとって有利な選択肢が、転職だけとは限らない場合もあります。
転職するという事は、一度リセットするという事です。
今の仕事のネガティブなイメージを一度リセットして、新たな気持ちで仕事を続けるという選択肢もあります。
有利な転職がしたいなら慎重に
転職はあなたにとって有利なだけでなく、転職先にとっても有利でなければ成立しません。
つまり、あなたという人材が必要な転職先を見つけなければ有利な転職は出来ません。
「今の現状から逃避したが為に、どこでもいいから転職する」という考えでは、双方にとって有利ではありません。
自分にとって何が有利なのか、転職先にとって何が有利なのかが明確になってない転職は失敗する恐れがあります。
実際私のまわりで転職をした人の中でも、今の仕事が嫌だからという曖昧な理由だけで転職した人は、次の転職先で長く続かない人がほとんどです。
結局また転職をする事になり、しかも短期間での再転職の為、好条件の転職は難しくなります。
どれだけあなたが有能な人材であっても、「一度転職を失敗している」という負の実績は大きなマイナスです。
転職先も、転職を続けている人には「雇ってもまた転職するかも」という不安を抱える事になります。
あなたにとって有利な転職をするには、慎重な判断が必要とされる事を肝に銘じておきましょう。
有利な転職を実現させる条件
転職は人生を大きく変えてしまう一大イベントです。
そして、簡単には後戻りの出来ないものです。
あなたが今の会社で失敗をしても、人生を大きく変えてしまう失敗はなかなかありません。
また次頑張ればいいだけで、挽回するチャンスはいくらでもあります。
しかし、転職は一発勝負です。
それを成功させる事は、とても難しい事です。
でも安心して下さい。
転職を成功させる方法はあります。
以下の条件をあなたがクリアしていれば、転職はそんなに難しいものではなくなります。
有利な転職をする為の条件
- 転職先で即戦力になる有資格者である
- 転職先でアドバイスや教育(新人育成)が出来るだけの経験値がある
- 転職先で自分にしか出来ない技術を発揮できる
- 転職先で仕事に繋がる人脈を持っている
- 転職先で新たなビジネスの企画・提案ができる
上記のうちの3つ以上の条件がクリア出来る人であれば、有利な転職が可能です。
逆にクリア出来なければ、次の転職先でも今の会社と同じような若しくはそれ以上の苦労をする可能性があります。
失敗しない為には自分自身を磨く事も重要です。
有利な転職には十分な準備が必要だという事を理解し、地道に自身のレベルアップに努めましょう。
そして準備が整ったら、転職活動に邁進(まいしん)しましょう。
その時になれば、あなたにとって有利な転職先はおのずと見つかるはずです。